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2008年06月18日

Nucleus [音楽]

nucleusNucleus
Anekdoten

1990年に結成されたスウェーデンのアネクドテン。クリムゾンの影響を多大に受けた重厚さと暗鬱さを持つサウンドが特徴的。
アルバムタイトルにもなっている一曲目の"Nucleus"は、フラメンコを彷彿とさせる緊迫感、焦燥感と、それを引き裂くように展開するヘビーなメロディのコントラストが絶妙にマッチした傑作で、一聞の価値あり。
残念なのは、全体的にリズムが難解になりすぎていること。さらに、多くのHRにあるように重厚さが過大で、結果ぐだぐだ・・・ といった場面が多々聞き受けられることか。
他のアルバムも是非聞いてみたい。

2008年05月13日

Gilgamesh [音楽]

gilgameshGilgamesh
Gilgamesh

カンタベリーシーンで活躍したギルガメッシュの1stアルバム。ハットフィールド・アンド・ザ・ノースをさらにジャズ寄りにしたような音。まくし立てるようなメロディも少なめなので全体的に控えめな印象は受けるが、まったり聞きたいときには良い。

2008年05月12日

新月 [音楽]

shingetsu新月
新月

このアルバムを手にするまで本当に時間がかった。このアルバムがなかなか手に入らなかった時に仕方なしに買ったライブ盤は、はっきり言ってピンとこなかったけれども(今見返すとレビューコメントもそれに見合った適当さ)、オリジナル盤はここまで違うか!と思うほど別物の完成度(聞く順番が反対だったならライブ盤ももっと楽しめたのかもしれない)。
このアルバムは兎にも角にも一曲目の「鬼」。物憂げな旋律、緊張感。さらに伸びのある高音のボーカルから紡ぎ出される一聞つかみ所がないようでありながら存在感をぬぐいきれない歌詞が、日本民謡が持つ美しさ、はかなさ、そして湧き起こる恐怖とリンクして、鳥肌が立つほどまでの美しさをかもし出している。日本のロック史上において、雅楽に見られるような音階や、古楽器的なアプローチが試みられたことは新月の前にも後にもあるだろうが、これほどまで日本的な”空気”を作り出せているものはなかなかないのではないだろうか。あまりに日本的であり、まさしく日本人にしか作れない音。

2008年05月04日

Play Time [音楽]

play timePlay Time
National Health

ナショナル・ヘルスのライブ発掘音源。元々ジャズよろしく即興性の高いバンドであるため、スタジオテイクでもライブの様な緊張感を味わうことができるが、ライブとなると、もう圧倒的といった方がよいです。音質は発掘音源としては上々だと思いますが、演奏に酔うには少し物足りない気もします。とはいえ、アルバムの少ないバンドとしては、大変貴重でありがたい一枚であります。

2008年02月04日

National Health [音楽]

national healthNational Health
National Health

ハットフィールド・アンド・ザ・ノースとギルガメッシュの合体プロジェクトとしてスタートした、ナショナル・ヘルスの1stアルバム。国民健康保険をバンドの名前に持ってくる辺りはかなりのハイセンスぶりを伺わせるが、その音もとても素晴らしく、カンタベリーシーンの雄としてその存在感を感じることができる。ただ、このバンドは商業的には恵まれなかったようで、バンドメンバーもかなり流動的でスタジオアルバムも2枚だけ。本当に残念です。
さて、アルバムの内容は、アグレッシブでアバンギャルドなカンタベリー・ジャズロックの集大成ともいえる捨て曲なしの傑作。アドリブ的スリリングさを持ち合わせながらいて緻密に練り上げられたメロディの繊細さ、ところどころ見え隠れするユーモラスさ、それらを可能にする高度なプレイ、それでいてキャッチーというものだから、これはもう手放しで賞賛するしかないのです。一生ものの一枚。

2008年01月26日

Tilt [音楽]

tiltTilt
Arti + Mestieri

イタリアのアルティ エ メスティエリのデビューアルバム。ジャジーだけど、ポップでキャッチーなのでとりつきやすいが、メロディラインなんかはかなり年期が入った音で、古くささを感じなくもない。テクニカルなドラムが、心地よいけれども、せわしない感じに聞こえる方が勝るか。
良作。

2007年09月30日

Contaminazione [音楽]

contaminazioneContaminazione(邦題:汚染された世界)
Il Rovescio Della Medaglia

汚染された世界への嘆きをうたったイタリアのロヴェッショ・デッラ・メダーリャの作品。ジャケットにもバッハが描かれているように、バロック音楽とロックが見事に融合された大作。クラシックとロックの融合として大成功を収めたEL&Pの「展覧会の絵」のような、クラシック曲の完全オリジナルロック版というよりも、こちらはクラシックの音とロックが絶妙に調和した作品と言える。多くのミュージシャンが、形だけのオーケストラ編成を用いたチープで浮ついた曲を生み出しているのに対し、この「汚染された世界」が示す世界はクラシックが完全に融け込んでおり、完全に一体化している。そういう意味で、クラシックどうこうというつまらないカテゴライズさえ不要なのかもしれない。
クラシック音楽の民族的バックボーンがなせる技。

2007年09月02日

Gentle Giant [音楽]

Gentle GiantGentle Giant
Gentle Giant

あくが強く、ともすればダサイとも言える紙一重の格好良さ。
それがジェントル・ジャイアント!
ファーストの時点ですでにジェントル・ジャイアントとしての個性は確立されていたことが感じられます。

2007年09月01日

Octopus [音楽]

OctopusOctopus
Gentle Giant

英国の超技巧派集団ジェントル・ジャイアント,最高傑作との呼び声も高い72年の4作目.
異質とも言える圧倒的個性を持つ旋律と,複雑な音階,さらにその曲調はクラシカルだったりジャジーだったり,かと思えばポップ調とコロコロ変化・・・.ここまで聞けば,とても難解な曲で結局はグダグダな感じになるのだろうと思うけど,ジェントル・ジャイアントの凄いところはそれが成立してしまうこと.それは融合というよりも,それぞれの良さを残しつつ,新たなジェントル・ジャイアント色を作り上げていると言った方がいいか.
どの曲も好きなんだけど,中でもお気に入りは”The Boys In The Band”.一瞬ダサイとまで思ってしまうほど癖のある東洋風メロディーが印象的.
捨て曲無し.

2007年07月17日

Step Into... [音楽]

Step Into...Step Into...
VIENNA
ジャパニーズプログレの最高峰、ヴィエナの2作目(1988)。シンフォ系でキーボードのアタック音なども心地よく、ゲーム音楽が好きな人はもちろん、プログレはNGって人も楽しめると思う。自分としては、ドラクエっぽい1曲目と、自由で疾走感のある2曲目はお気に入りなんだけど、あとは・・・。音のバランスが悪いのか、声質なのか、ヴォーカルが浮いていてどうも好きになれない。

2007年07月01日

Thick As A Brick [音楽]

Thick As A BrickThick As A Brick(邦題:ジェラルドの汚れなき世界)
Jethro Tull
ジェスロ・タルの72年、5枚目のアルバム。"as thick as a brick "が単語の直訳だと意味が分からないので、アルクで調べたら"愚鈍な、頭の鈍い、とんまな、ばかな、あほな"という意味だそう。にしてもわからない、なぜ"ジェラルドの汚れなき世界"・・・???。どうやら、このアルバムは8歳のジェラルド少年が書いた叙情詩をもとに作られたってことになってるらしい、ってことでとりあえず納得して、内容のほうに。
本作品はレコード両面を使った44分の大作なわけだが、よくわからない。「パッションプレイ」との違いがよくわからない。こんなこんなこと言ったらファンの人に怒られるだろうけど、超難解とされる「パッションプレイ」を先に聞いて、わりとすんなり受け入れることができてしまったせいか、どうもこちらの印象が薄い。もちろん自分はジェスロ・タルは好きなので、そこはお忘れなく。もうちょっと聞き込んで、歌詞の内容なども味わえるようになったら再レビューします。

2007年04月27日

美狂乱 [音楽]

美狂乱美狂乱
美狂乱

美狂乱(びきょうらん)の1982年の1stアルバム。ヘヴィーでスリリングな演奏は「太陽と戦慄」「Red」を彷彿させ、また技力においても「和製キング・クリムゾン」を語るに恥じない。しかし、クリムゾン的なハードさやミステリアスさは存在するものの、やはりこのバンドは日本のバンドだと言うこと実感する。この日本的要素は、四人囃子などと比べても形容しがたい。和楽に媚びた音階表現をしているわけでもないし・・・。あえて言うなら”空気”だろうか。どこか物憂げな空気が漂うメロディとヴォーカルのせいかもしれない。ただ、このヴォーカルは好き嫌い別れるところでもあると思います(自分は結構苦手)。ヴィエナも新月も美狂乱もそうだけど、高くて弱々しいく感じてしまうのは日本人の特徴なのでしょうか。

2007年02月03日

Concert 1992 - Douarnenez [音楽]

DouarnenezConcert 1992 - Douarnenez
Magma

コーラスとピアノが中心のライブアルバム。ヴァンデもヴォーカルに徹してます。
割と新しい音源なので状態も非常によいです。
この前の日本でのライブでもそうでしたが、こういうのを聞くとマグマの神髄はヴォーカルにあるのかなと思いますね。最も原始的な音楽の手法である「声」のもつ力と可能性を再認識します。

2007年01月05日

Fools Mate [音楽]

Caution Radiation Area.jpgFools Mate
Peter Hammill
今現在も活躍しているVDGG、ピータ・ハミルのソロ第一弾。1971年の作品。英国トラッドを踏みながらも、強烈な独自色がしみ出た作品群。陽気な曲ももちろん入っているんだけど、その中にさえ存在する得体の知れない闇・影の部分が不思議な魅力をかもし出している。3曲目の"Happy"なんか叙情的ですごく怖い。けど何度も聞いてしまうんだよなぁ。

2006年12月01日

Every Good Boy Deserves Favour [音楽]

童夢Every Good Boy Deserves Favour(邦題:童夢)
The Moody Blues
ムーディー ブルースの最高傑作とも言われる1971年の作品。"Every Good Boy Deserves Favour"、邦題は"童夢"。あいかわらずプログレの邦題は優秀すぎて困ります。ということで一般的にはプログレバンドとして認知されているわけですが、自分としてはあまりプログレらしさを感じない作品でした。1971年という時代にオーケストラを組み合わせた発想はたしかに前衛的であったかもしれないけど、その手法も飽和状態である時代に育ってきた自分にとっては少々物足りないのも確か。まぁ、物珍しさがプログレの本質ではないですが。
アルバム全体としては一つのコンセプトでキレイにまとまっています。神秘的で穏やか、だけれども緊張も持ち合わせ、古くさくてどこか懐かしい雰囲気に包まれるような独特の世界観。静寂・・・。ジャケットはこの世界観をよく表していると思います。
プログレが苦手な人もどうぞ。

2006年10月28日

スパルタ [音楽]

スパルタスパルタ
KENSO
1989年の作品。次回作の「夢の丘」があまりに有名なので陰に隠れがちだが、「Good Days Bad Days」、「美深」、「インスマウスの影」など押さえておくべき名曲もあり。ただし、「Good Days Bad Days」に関してはライブでの演奏の方が断然良い。スタジオ盤は完成度の高さ、ライブ盤は臨場感や迫力などそれぞれに良さがあると思うけど、完成度も迫力もどちらをとっても最近の演奏のほうが優れている気がする。日々進化するバンド。

2006年10月22日

NEVER WEAR OUT yOUR SUMMER xxx [音楽]

NEVER WEAR OUT yOUR SUMMER xxxNEVER WEAR OUT yOUR SUMMER xxx
NATSUMEN

NATSUMENの2ndアルバム。マグマ繋がりで高円寺百景のライブを見に行ったとき、出会ったのが対バンだったNATSUMEN。勢いを持ったジャジーなインストは、ギター×2、べース、キーボード、ドラム、アルトサックス、テナーサックス、トランペットと贅沢な編成で、音の厚み、自由度、表現力も申し分ない。バンド名が表すように、暑さ・疾走感、そしてあの夕暮れを思い浮かばせるような泣きのメロディーはまさに「夏」そのもの。ライブが主体のバンドということで、このアルバムもライブテイクなのだが、その迫力と臨場感も十分伝わってきてとにかく気持ちが良い。
このバンドは「攻め」。とにかく「攻め」だ。
夏を古くするな… !!!

2006年10月17日

L'Isola di Niente [音楽]

L'Isola di NienteL'Isola di Niente(邦題:甦る世界)
PFM

みんな大好きPFMの4枚目。
どの曲も素晴らしいのだけど、1曲挙げるなら、僕が初めてPFMと出会った「原始への回帰」。イントロのパーカッションとバイオリンの音だけで、うきうきしてくる陽気な6/8拍子のリズム。ドタバタ楽しげ、そしてこの疾走感!初めてこの音に出会った当時18歳の自分は、世の中にこんなロックがあるのか!と心震えました。これぞイタリア!と思うと同時に、音楽における日本人としてのアイデンティティーとは何かを考えさせる曲でした。
30年経っても色あせない名曲。

Caution Radiation Area [音楽]

Caution Radiation AreaCaution Radiation Area
Area

アレアの2nd。フリージャズの先を模索するような、実験的でアグレッシブな作品。まず度肝を抜かれるのはアラビアンでエキゾチックな1曲目。UKなどのヨーロピアンロックに媚びない泥臭いまでの民族音楽性がまさにアレアっぽい。2曲目からは特に実験的要素と音楽の可能性秘めたアバンギャルドな作品が続く。特に、アレアの顔である天才ヴォーカリスト、デメトリオストラトスの声がまさに楽器のように鳴り響くのは、ロックもとい全音楽における「声」の在り方を、そして可能性を説くかのようである。

2006年10月12日

Mirage [音楽]

mirageMirage(邦題:蜃気楼)
CAMEL
74年作のキャメルのセカンド。これがまた久々の大当たり。
ブルース、ジャズ、ロック、etc...  どこか古くさくてファンタジックなメロディー、かっこよくきまったリズムに泣きのギターはどこか悩ましげで美しく、人を惹きつけるのにはあまりに十分過ぎる。
この中で1曲・・・となるとやはり初期の超大作"Lady Fantasy"になると思うけど、自分的にはアルバムの1曲目、"Freefall"をお薦めしたい。力の抜けたゆるい感じのヴォーカルが、いらないとか微妙だとか何かと言われるけど、ジャジーでハードなメロディーと実にマッチングしていて絶妙な空気をかもし出している。秀作。
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